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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■ウイルスの遺伝情報を壊せる酵素を開発 岡山大学の研究グループ

 

 ウイルスの遺伝情報を壊すことができる酵素を作り出したと岡山大学大学院の研究グループが発表し、今後、この酵素を使ってエイズウイルスなどさまざまなウイルスの感染予防や病気の治療につなげたいとしています。

 岡山大学大学院自然科学研究科の世良貴史教授(タンパク質工学)が記者会見を開いて発表したところによりますと、体内に侵入したウイルスは自身の遺伝情報であるRNA(リボ核酸)をコピーしながら増やすことで、さまざまな病気を発症させるということですが、研究グループは、この遺伝情報にくっ付いて壊し、増殖を防ぐ酵素を開発したということです。

 酵素は「人工RNA切断酵素」と名付けられ、遺伝情報を壊す機能を持つ酵素と、遺伝情報を認識してウイルスにくっ付くタンパク質を組み合わせています。

 実験では、この酵素でインフルエンザウイルスの遺伝情報を5分ほどで完全に壊すことができたいうことで、遺伝情報を壊せばウイルスは体内で増えることができず病気も発症させないとしています。

 ウイルスごとに遺伝情報にくっ付くタンパク質を変えることで、ほかのウイルスへも応用が可能だとしており、エイズウイルスやエボラウイルスなど、RNAが遺伝情報となるさまざまなウイルスの感染予防や病気の治療につなげたいとしています。

 世良教授は、「ウイルスによる世界的な流行がいつ起こるかわからない中で、病気を防ぐ技術として近い将来の実用化を目指していきたい」と話しています。

 

 2016年12月25日(日)