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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■小中高生の視力、いずれも過去最悪 スマホなどの長時間利用が影響

 

 裸眼の視力が「1・0未満」の子供の割合が小中高で過去最高となったことが22日、文部科学省の2016年度学校保健統計調査(速報)で明らかになりました。文科省は、「スマートフォンやテレビゲームの長時間利用が影響したのではないか」と分析しています。

 全国の5~17歳の343万7000人(全体の25・3%)を対象に調べました。

 視力が1・0未満の子供の割合は、小学生が31・46%、中学生が54・63%、高校生が65・98%で、いずれも調査を始めた1979年以来最も高くなりました。これを30年前の親の世代と比べると、小学生が12ポイント、中学生が17ポイント、高校生が13ポイント、いずれも高くなっています。

 幼稚園は27・94%で、過去最高だった2008年度の28・93%は下回ったものの、3年連続で上昇しました。

 東京都内の眼科医によりますと、授業で黒板の文字が見えず、眼鏡を作るために訪れる子供は増えており、低学年から中学年にかけてが特に多いということです。

 東京都眼科医会の前田利根常任理事は、「幼いころからゲームやスマートフォンなどに触れる機会が多いことが影響しているのではないか。これらを15分使ったら、いったん休憩するなど、家庭でルールを決めることが必要だ」と話しています。

 虫歯のある子供の割合は、中学生が37・49%、高校生が49・19%で、過去最低となりました。ピークは1970~80年代で、小学生と中学生は1979年にそれぞれ94・76%、94・52%、高校生は1980年に95・90%と過去最高でした。

 また、東京電力福島第1原子力発電所事故後に増えていた福島県の肥満の子供の割合は、事故前の水準にほぼ戻りました。

 実際の体重と標準体重から算出する肥満度が一定水準を超えた子供を「肥満傾向児」と、文科省は定義。全国の5~17歳の69万5000人(全体の5・1%)を調べました。福島県の割合は事故後の初調査となった2012年度以降、多くの年齢で3年連続で全国トップとなりました。事故後、屋外での運動制限や、車で子供を送り迎えする保護者が増えたことなどが、影響したとされています。

 9歳の肥満傾向児の割合は、2010年度に11・16%(全国8位)だったものの、2012年度に13・97%(1位)に上昇。2013年度は12・76%(2位)、2014年度は15・07%(1位)、2015年度は12・84%(2位)と高水準が続きましたが、2016年度は12・02%(5位)に改善しました。

 文科省は、「独自の運動プログラムを学校で実施するなど、運動不足解消に向けた福島の取り組みが奏功している」とみています。

 全国的には肥満傾向児の割合は、10年前に比べて減少傾向にあります。2006年度は6歳が5・34%、12歳は11・73%でしたが、2016年度はそれぞれ4・30%、9・52%に低下しました。

 

 2016年12月23日(金)