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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■うつ病の重症度に関連する血中代謝物質を発見 九州大学、大阪大学など

 

 うつ病患者の血液に含まれる代謝物質の中に重症度に関連するものがあることを、九州大学大阪大学などの研究チームが発見しました。採血でうつ病の重症度などを客観的に評価する方法の開発に役立つ可能性があるといいます。

 アメリカの科学誌プロスワンの電子版で17日、発表しました。

 研究チームは、九州大学病院大阪大学病院、国立精神・神経医療研究センターなどを受診したうつ病患者や抑うつ(気分の落ち込み)の症状がみられる患者計90人を対象に、問診で抑うつの重症度を評価するとともに、高度な分析機器で血液中の100種類以上の代謝物質を網羅的に計測しました。

 その結果、20種類は量の変化が重症度と関連しており、うち3―ヒドロキシ酪酸やベタインなど5種類は特に強い関連があることが明らかになりました。また、抑うつ気分、罪悪感、自殺念慮(自殺したい気持ち)などの症状ごとに関連する代謝物質が異なることも、明らかになりました。

 うつ病の重症度は、本人の主観的な申告に基づいて専門家の面接でその程度を判断していますが、今回の発見で症状のより客観的な評価法の確立や新薬開発につながることが期待されます。

 九州大学の加藤隆弘・特任准教授(精神医学)は今後、大規模な研究での検証が必要とした上で、「重いうつ状態の患者さんは隠れたところにも多くいる。健康な人との比較試験なども行い、将来的に採血で診断できるような方法を開発したい」と話しています。

 

 2016年12月19日(月)