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健康創造塾

各種の健康情報を発信

■水素水の健康効果をうたう業者に表示改善を要望 国民生活センター

 

 水素を高い濃度で含んでいるなどとして販売されている飲用の「水素水」や、水素水の生成器の一部商品について、国民生活センターは16日までに、商品パッケージや広告で健康効果をうたった表示がみられ、健康増進法景品表示法医薬品医療機器等法(薬機法)に抵触する恐れがあると発表しました。

 国民生活センターは業者に対して、健康保持や増進効果があると受け取れる表示を改善することや、水素濃度を表示する場合、賞味期限まで保証できる濃度を記載することなどを要望。消費者庁厚生労働省に対しても、業者に表示の改善を指導するよう要請しました。

 国民生活センターは、通信販売サイトで上位に表示されたパッケージ入り水素水10商品と、水素水の生成器9商品を選び、パッケージの表示や販売サイトの商品説明、パンフレットなどを調査。

 12商品で「さまざまな病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無害化」「血液サラサラ」「アトピーに かゆい部分に水素水をつけて下さい」などと、水素水に健康への効果があると受け取れる記載がありました。

 食品で健康への効果を表示できるのは、健康増進法などに基づき、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品、栄養機能食品に限られています。こうした食品として許可されたり、届け出があったりしたものは、水素水ではこれまでありません。

 パッケージ入り水素水10商品の開封時の溶存水素濃度を測定したところ、充てん時・出荷時の濃度記載があった5商品のうち3商品は表示より低く、表示がなかった3商品のうち2商品では水素分子が検出されなかったといいます。

 開封時に水素が検出された8商品を未開封のまま20度で1カ月間保管したところ、全商品で水素濃度がやや低下。水素水の生成器で作った水をコップに移し替えると、1時間後には水素濃度が約50〜60%に低下していたといいます。

 業者へのアンケートも実施したところ、水素水の飲用で期待できる効果として最も多かったのは「水分補給」だったといいます。

 水素水を巡っては、栄養と健康についての調査研究を行う国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」(大阪府)が、水素水を「水素分子(水素ガス)の濃度を高めた水」と定義し、「ヒトに対する有効性については信頼できる十分なデータが見当たらない」とする見解を示しています。

 また、「水素分子(水素ガス)は腸内細菌によって体内でも産生されており、その産生量は食物繊維などの摂取によって高まるとの報告もある」としています。

 

 2016年12月17日(土)