読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

健康創造塾

各種の健康情報を発信

■新型インフルなど感染症対策にホットライン 日中韓の保健相会議が共同声明

医療ニュース

 

 日本、中国、韓国の3カ国の保健相会議が4日、韓国のプサン(釜山)で開かれ、国際的な脅威である新型インフルエンザなどの感染症への対策として、3カ国が患者や接触者などの渡航情報を迅速に共有する連絡体制を構築するなど、検疫の強化を盛り込んだ共同声明を採択しました。

 今回が9回目となる保健相会議には、日本から塩崎恭久厚生労働相、中国から李斌国家衛生計画出産委員会主任、韓国からチョン・ジンヨプ保健福祉相が出席し、議論の成果をまとめた共同声明を採択しました。

 共同声明では、新型インフルエンザのほか、西アフリカで過去最悪の規模で感染が拡大したエボラ出血熱、韓国で感染が広がった中東呼吸器症候群(MERS)、ジカ熱(ジカウイルス感染症)などの感染症の流行を受け、公衆衛生分野での国際協力の強化が求められていると指摘。

 国際的な脅威である感染症への対策を強化するため、地理的に近い3カ国が連携して検疫を行う必要性が増しているとして、感染症が発生した医療機関の情報に加え、患者や接触者などの渡航情報を迅速に共有するため、3カ国の当局間にホットラインを設けるとしています。

 また、共通の課題である少子高齢化への対応として、介護サービスなどの政策について意見交換を促進することや、日中韓3カ国でいずれも開催を控えているオリンピック・パラリンピックに向けて、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策の強化に向けた協力を進めていくとしています。

 塩崎厚労相は会議の後、「保健分野での問題意識を高め、協力に向けた合意ができ大変意義のある会合となった。感染症対策は、3カ国の間だけではなく世界でいろいろな感染症が起こり得る。地域で年間2000万人以上が行き来している中で、検疫でどれだけ防げるのか知恵を出していくことが大事だ」と述べました。

 

 2016年12月4日(日)