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■リン脂質の摂取に認知症改善効果 九州大学が臨床試験で確認

 

 九州大学などの研究チームは、生物の細胞膜に含まれるリン脂質の一種「プラズマローゲン」を食べ続けることで、認知症の一つであるアルツハイマー病の症状の改善が期待できることを、臨床試験で確認したと明らかにしました。

 研究チームは今回、東京都や大阪府など7都府県の計25医療施設で治療を受けている、軽いアルツハイマー病を抱えた60~85歳の男女計98人を対象に臨床試験を実施。半数の患者には毎日、ホタテから抽出したプラズマローゲンを混ぜたゼリーを半年間食べてもらいました。

 30点満点の記憶力テストでは、ゼリーを食べた患者らは臨床試験開始前と比べて、平均点が2・2点上昇しました。一方、ゼリーを食べなかった患者らは、平均点が0・4点上昇しただけでした。

 プラズマローゲンは、人間を始めとしてさまざまな生物の体内でつくられていますが、アルツハイマー病の患者の血中では健常者よりも量が少なくなっています。マウス実験では症状の改善効果が確認できており、サプリメントも市販されています。

 藤野武彦・九州大学名誉教授(健康科学)は、「今後、プラズマローゲンが症状を改善する仕組みを解明したい」としています。

 

 2016年12月3日(土)