読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

健康創造塾

各種の健康情報を発信

■皮膚がん免疫治療薬「キイトルーダ」、肺がんへの使用承認へ 厚労省の部会

 

 アメリカの製薬大手メルクが製造する、がん免疫治療薬「キイトルーダ」(一般名・ペムブロリズマブ)が、肺がんの大部分を占める非小細胞肺がんに使える見通しとなりました。

 キイトルーダは、小野薬品工業が製造販売する「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)と同じく、体の免疫力を再活性化させることで、がん細胞を破壊する薬で、医療現場は大きな期待を寄せています。オプジーボの売り上げの9割以上を占める肺がん向けが使用対象となることで、2つの薬の競争は激しくなります。

 11月24日、厚生労働省が開いた薬事・食品衛生審議会の部会で、キイトルーダを肺がん向けに承認して問題ないと判断しました。12月にも厚労省が正式承認します。

 キイトルーダはオプジーボと作用が同じで、対象疾患も重なり競合します。オプジーボとの大きな違いは、肺がん患者に対して最初の抗がん剤として使える点といいます。

 オプジーボが使えるのは現時点で、皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)と、肺がん、腎臓がんの3種類。一方、キイトルーダは9月に悪性黒色腫への使用が承認され、今回の肺がんで2種類目となります。

 キイトルーダは月内にも悪性黒色腫向けに発売できる見込みでしたが、オプジーボの薬価引き下げ問題が背景にあって、まだ発売できていません。キイトルーダの薬価は類似薬であるオプジーボの薬価を基準に決まるため、半額になったオプジーボと年額で同水準になると予想されます。

 オプジーボの類似薬となるがん免疫治療薬はほかに、日本の中外製薬、イギリスのアストラゼネカ、ドイツのメルクとアメリカのファイザーの連合がそれぞれ国内で開発しています。来年以降、日本市場に登場する可能性があり、がん免疫治療薬を巡る競争はさらに激しくなりそうです。

 

 2016年11月28日(月)