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■ジカ熱感染の新生児、遅発性の小頭症発症の可能性も  アメリカ疾病対策センターが研究

 

 新生児がジカ熱(ジカウイルス感染症)に感染した場合、出生時には正常と思われても、後に深刻な脳障害を示し、頭部の成長が異常に小さい小頭症を発症するケースがあることが明らかになりました。アメリカの疾病対策センターCDC)が22日、研究報告を発表しました。

 CDCが発表した今回の報告書で取り上げているのは、母親が妊娠中に蚊が媒介するジカ熱に感染したブラジルの新生児13人のケース。声明によれば、これらの新生児13人のうち11人が後に小頭症を発症し、頭部の成長の遅れと小頭症から深刻な神経系の合併症を併発していました。

 また、新生児13人のうちの7人がてんかんを発症し、全員に混合型の脳性まひに合致する重度の運動障害がみられたといいます。

 ただし、CDCの研究チームが新生児を調査した期間は生後1年間であり、この段階では幼すぎるために、13人に何らかの知的障害があるかどうかは判断できなかったとしています。

 研究者の間ではこれまで、妊婦がジカ熱に感染すると新生児が小頭症を発症する恐れがあり、また、小頭症の症状が現れなくても、脳障害を引き起こす可能性があることは知られていましたが、今回発表された研究報告で初めて明らかにされたのは、胎内でのジカ熱への感染が遅発性の小頭症の発症につながることを示している点です。

 報告書は、「調査結果は、出生時における小頭症だけが先天性のジカ熱の本質的な特徴ではないことを示している」として、「小頭症の症状は、出生時には明確に現れない場合もあるが、乳幼児期になって潜在的な脳疾患を併発する恐れがある」と指摘しています。

 研究チームは、母親の胎内でジカウイルスにさらされた新生児全員が発育上の障害を抱えるわけではなく、今回の研究は、遅発性の小頭症の発症頻度については解明の手掛かりを与えるものではないと主張。一方で、医師らに対しては、ジカウイルスにさらされた胎児に出生前診断で脳のスキャンを実施するとともに、医学上、発育上の経過観察を包括的に行う必要があると呼び掛けています。

 

 2016年11月24日(木)