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健康創造塾

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■WHO、ジカ熱の「緊急事態」を解除  対策継続求める

医療ニュース

 

 南米と北米の両大陸を中心に広がっていたジカ熱(ジカウイルス感染症)について、世界保健機関(WHO)は18日、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」には該当しない状況になったとして解除を決めました。

 2月1日から9カ月あまりでの解除ですが、「重要な課題であることに変わりはなく、集中的な取り組みが必要だ」と強調しました。

 18日にあった専門家委員会で、デイビッド・ヘイマン委員長は「緊急事態ではなくなったが、ジカ熱はWHOが取り組む優先課題だ。専門的な助言機関をつくって対応を続ける」としました。

 WHO緊急保健プログラムの役員を務めるピーター・サラマ氏は記者会見で、「ジカ熱の重要度を引き下げるものではない」と説明。長期的な計画に基づいて、ジカ熱の研究や治療態勢などを強化していく必要があると呼び掛けました。

 WHOなどによると、ジカ熱は主にネッタイシマカなどが媒介して広がる感染症で、性行為でも感染が拡大するとされています。

 感染者の大半は軽い症状しか出ないものの、妊婦が感染した場合、胎児の頭部と脳が異常に小さくなる小頭症と呼ばれる先天異常を引き起こす恐れがあるほか、筋力低下などを伴う神経疾患であるギラン・バレー症候群の発症要因になっている可能性もあります。

 2015年5月にブラジル北東部の州で地域的な流行が確認されて以降、中南米を中心に流行が急拡大し、今年8月に開かれたリオデジャネイロ夏季オリンピックでは選手や観客らにも不安が広がり、60を超す国・地域から感染が報告されています。

 WHOはこれまでに、ジカ熱の流行地域に住む人や、流行地域から帰国した男女に対し、コンドーム使用など「より安全な性行為」の実施や、性行為そのものを控えるよう勧告する事態になっていました。

 WHOは今後もジカ熱の危険は存在し続けるとして、流行地域では虫よけを徹底し、流行地域から帰国した人には6カ月間性行為を控えることなどを求めています。

 

 2016年11月19日(土)