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健康創造塾

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■ゲノム編集で網膜色素変性症の症状改善に成功 理研などが動物実験で

医療ニュース

 

 生物の遺伝情報を自在に書き換えるゲノム編集と呼ばれる技術を使って、網膜の遺伝子を操作し、失明の原因となる網膜色素変性症の症状を改善させることに、理化学研究所などがラットを使った実験で成功しました。

 この研究を行ったのは、理化学研究所の恒川雄二研究員とアメリカのソーク研究所の研究チームです。研究チームでは、ゲノム編集を使い、網膜の視細胞の変性により進行性の視覚障害を来す網膜色素変性症のラットの目の網膜にある細胞の遺伝子を操作しました。

 その結果、網膜の細胞のおよそ4%が正常に機能するようになり、ラットは、光を感じて反応できるようになったということです。

 これまでのゲノム編集は、細胞分裂が起きるタイミングをねらって行っていたため、脳や心臓、網膜などの分裂をしていない細胞ではできませんでしたが、研究チームでは、こうした細胞でもゲノム編集ができる「HITI(ヒティ)」と名付けた新たな手法を今回開発したということです。

 理化学研究所の恒川研究員は、「新たなゲノム編集の方法を使えば、脳や心臓を始め、神経や筋肉などの遺伝子の異常が引き起こすヒトの難病についても治療できる可能性がある。さらに研究を進めていきたい」と話しています。

 論文は17日、イギリスの科学誌ネイチャーに掲載されました。

 

 2016年11月18日(金)