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健康創造塾

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■オプジーボで効果ある皮膚がん患者、特定の免疫細胞が増加 治療効果の判定に応用期待

医療ニュース

 

 体の免疫機能を高めて、がん細胞を攻撃する新しいタイプのがん治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)が効く皮膚がんの患者は、「9型ヘルパーT(Th9)細胞」と呼ばれる血液中の免疫細胞が増え、がん細胞への攻撃力を高めることがわかったと、京都大学の大塚篤司助教(皮膚科学)らの研究チームが発表しました。

 将来的には、血液検査で、治療効果を判定できる可能性があるといいます。

 大塚助教によると、オプジーボは皮膚がんの一種であるメラノーマ(ほくろのがん、悪性黒色腫)の患者では、約3割には治療効果があり、約7割には治療効果がないとされますが、その違いが生じる仕組みがわかっていませんでした。

 日本でのメラノーマの発症数は、人口10万人当たり1・5~2人くらいといわれ、年間1500~2000人くらい発症しています。白色人種の多い欧米では人口10万人当たり10数人以上で、オーストラリアは20数人以上の発症と世界一です。日本でも外国でも年々、発症数の増加傾向が認められています。

 研究チームは、メラノーマの患者46人にオプジーボを投与し、それぞれの血液を調査。その結果、腫瘍縮小などの治療効果のあった18人は、末梢血中に存在するTh9細胞の数が治療前の約3倍に増加しました。一方、効果のなかった28人では変化はみられませんでした。

 Th9細胞自体は、がんを攻撃しないものの、この細胞から分泌されるインターロイキン9という分子が、がんを攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)を活性化させるといいます。

 研究チームの論文は、国際科学誌「Oncoimmunology(腫瘍免疫学)」に掲載されました。

 

 2016年11月17日(木)