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健康創造塾

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■ゲノム編集で肺がん治療 中国の四川大学が新手法で初

 

 イギリスの科学誌「ネイチャー」の電子版は15日、中国・四川省成都にある四川大学の研究チームが生命の設計図と呼ばれるゲノム(全遺伝情報)を自由に改変できる「ゲノム編集」の手法を使い、肺がん患者を治療する臨床試験を実施したと報じました。

 四川大学の研究チームは10月28日に実施した臨床試験で、転移性の非小細胞肺がんの患者の血液から免疫T細胞を取り出し、免疫反応をつかさどる遺伝子を「クリスパー・キャス9」と呼ぶ新しいゲノム編集の手法で操作。

 がん細胞を攻撃するように改変し、患者に戻しました。経過は順調で、近く2回目の治療を実施するといいます。

 大学病院の生命倫理委員会の承認を得て実施したとしています。研究チームは計10人に対し同様の臨床試験をする計画で、6カ月間経過を観察して安全性を確かめます。

 ゲノム編集は従来の遺伝子組み換えと比べ、ねらった遺伝子を格段に高い精度で操作できます。

 アメリカではすでに別のゲノム編集の手法を使ったエイズ治療の臨床試験が実施されていますが、クリスパー法は従来の手法と比べ、操作が簡単で改変の効率もよいとされ、医療への応用に向けた研究が加速していました。

 アメリカでも来年早々、ペンシルベニア大学がクリスパー法を使ったがん治療の臨床試験を行う予定です。

 

 2016年11月16日(水)