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■傷を数十分で自己修復、大阪大がコーティング材を開発 止血シートや車の塗料に応用期待

 

 表面に傷がついても自己の力で素早く修復する新たなコーティング材料を開発したと、大阪大学の原田明特任教授らの研究チームが発表しました。切り傷や擦り傷が数十分でほぼ完全に消えるといいます。

 車の被膜塗料などへの応用も期待される成果で、論文は11日、アメリカの総合化学誌「ケム」電子版に掲載されました。

 「自己修復材料」と呼ばれる物質で、高級車の塗装やスマートフォン画面の保護フィルムなどで実用化されています。ただし、従来の製品は傷が完全に修復できなかったり、修復するのに数時間かかったりしていました。

 研究チームは、長いひも状の分子に、多数のリング状の分子が貫通した、数珠やネックレスのような構造を持ったポリロタキサンという特殊な高分子を開発。リング部が自在に動く仕組みで、切断箇所でリング部が反応して再び高分子同士をつなぎ、傷やへこみを修復します。

 溶媒を含んだゼリー状と溶媒を除いたフィルム状の2種類を作製し、性能を確認したところ、ゼリー状では切断部が10分以内に80%、フィルム状では傷が30分でほぼ100%修復できました。

 研究チームは、「臓器の傷に貼り付ける止血シートなどの医療製品にも幅広く応用できる」とし、早期の実用化を目指します。

 

 2016年11月14日(月)