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■化血研、ワクチンなど全80製品の製造停止 地震で大きな被害

 

 ワクチン製造の国内大手「化学及(および)血清療法研究所」(化血研、熊本市)の製造設備が熊本県を中心とする一連の地震の影響で損壊し、19日時点で全製品の製造が止まっています。

 A型肝炎ワクチンなどは、国内シェアを独占しているため、長期化すると影響が広がる可能性があります。

 化血研は、人や動物を対象にしたワクチンや血液製剤など約80製品をつくっています。国の承認と違う方法で血液製剤を製造し、不正を隠すために製造記録を偽造するなど組織的に隠蔽を図っていたとして、来月6日まで業務停止処分を受けていますが、他社の代替品のない計16製品は製造していました。

 厚生労働省によると、需要が高いA型肝炎ワクチンや狂犬病ワクチンなどは、国内の製造業者が化血研のみです。

 化血研は、少なくとも20日まで臨時休業を決めました。熊本市北区菊池市それに阿蘇市の製造拠点で、配管破損や漏水など生産設備に被害が出ており、担当者は「復旧まで時間がかかる。見通しはまだ立っていない」とし、全国の医療現場への影響については「製品の在庫の量などについて調査を続けていて、対応を急ぎたい。販売を委託する会社や卸売会社に在庫があり、すぐに不足する事態にはならないと考えている」と話しています。

 化血研で医薬品の製造ができなくなっていることについて、厚労省は「現地では職員も被災し、すぐに製造が再開できない状況だと聞いているが、医薬品の在庫はおよそ半年間分あるので医療現場への影響はないと考えている」とし、状況次第では他社に生産を要請するなど対策をとるといいます。

 農林水産省によると、化血研は動物向けワクチンでも、国内で販売する業者約30社の中で2014年の売上高が2位。農水省も製造再開の見通しなどを調べた上で、必要ならば他社に増産や製造の協力を求めるといいます。

 

 2016年4月20日(水)