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■梅毒患者の報告数、昨年上回るペースで増加 東京都が最多

 

 性感染症の「梅毒」の患者が、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降最悪となった昨年を上回るペースで、今年増え続けており、国立感染症研究所が注意を呼び掛けています。

 梅毒は性的な接触などによって起きる細菌性の感染症で、感染すると2〜3週間後からリンパ節炎や皮膚症状が現れます。早期に発見して治療すれば治りますが、治療しないと症状が段階的に進行し、体のまひなどを引き起こしたり、中枢神経が侵されて死に至ることもあります。

 妊娠している人が梅毒に感染した場合、流産や死産の原因となったり、出生児に重い障害が残るおそれがあります。

 国立感染症研究所によりますと、昨年の患者数は2698人で、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も多くなりましたが、今年は4月3日の時点で、すでに883人に上っており、昨年の同じ時期より500人近く多くなっています。

 都道府県別では、東京都が389人と最も多く、次いで大阪府が112人、神奈川県が53人などとなっており、男性では40~44歳の患者が、女性では20~24歳の患者が最も多くなっています。

 梅毒の患者は1948年には22万人近かったのが、治療薬の開発などで激減。1990年代以降は1000人を下回り、ほぼ横ばいが続いていました。しかし、2010年から増加傾向に転じ、特に女性が増えています。胎児が感染する「先天梅毒」の報告も相次いでいます。

 不特定多数の人との性的な接触が梅毒のリスクを高め、再発するケースもあります。

 国立感染症研究所の砂川富正室長は、「コンドームを適切に使用するなどして感染を防いでほしい。痛みがなくても下半身にしこりがあるなど、疑わしい症状が出たら医療機関を受診することが必要だ」と話しています。

 

 2016年4月13日(水)