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■末期がん、在宅でも入院と生存期間ほぼ同じ 筑波大などが調査

 

 がんの最期を自宅で迎える場合と病院で迎える場合とでは、生存期間にほとんど違いがないか、むしろ自宅のほうがやや長い傾向があるとする調査結果を、筑波大と神戸大の研究チームが6日までにまとめ、論文をアメリカがん協会の学術誌に発表しました。

 末期のがん患者が在宅医療を選んでも、寿命が縮む可能性は低いことを示す結果となりました。

 調査は2012年9月~2014年4月、専門的な緩和ケアを行う国内の58医療機関で、在宅の緩和ケアを受けたり、緩和ケア病棟に入院した20歳以上の進行がんの患者計2069人を対象に分析。最期を迎えた場所が自宅か病院かによって生存期間に違いがあるかを調べました。

 対象の医療機関での初回診察時に余命が「2週間未満」と見込まれたグループでみると、診察から死亡するまでの平均生存期間が、自宅の人では13日だったのに対し、病院の人では9日。「2カ月未満」ではそれぞれ36日と29日で、どちらのグループも自宅のほうが長くなりました。

 一方、比較的状態がよい「2カ月以上」ではそれぞれ59日と62日で、有意差が認められなかったといいます。

 筑波大の浜野淳講師(総合診療)は、「断定はできないが、十分な在宅ケアがあれば、退院しても生存期間が短くなることはないといえそうだ」と話しています。

 

 2016年4月6日(水)