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■ジカ熱、国内感染確率は約17パーセント ただし五輪の影響ない場合

 

 中南米を中心に流行が広がるジカ熱のウイルスが国境を越えて広まり、各国で蚊を媒介とした国内感染を起こす確率を北海道大学などの研究チームが計算し、日本で今年中に国内感染が起きる確率はおよそ17パーセントだとする結果を発表しました。

 論文が5日付で、イギリスの科学誌に掲載されました。

 この研究を行ったのは、北海道大学の西浦博教授(理論疫学)などの研究チームです。

 研究チームではまず、ジカ熱の患者数が最も多いブラジルを起点に航空機での移動距離が短い地域ほどウイルスが持ち込まれるリスクが高いことに着目し、世界190以上の国と地域についてウイルスが侵入する確率を計算しました。

 その上で、同じように蚊を媒介として広まるデング熱の流行が過去に起きたかなどのデータを基に、各国でジカ熱のウイルスが蚊を媒介として広がる国内感染が起きる確率を計算しました。

 その結果、ブラジルからの距離が比較的近くデング熱の流行も起きているアメリカでは、今年中に国内感染が起きる確率は78・2パーセント、フランスでは41・5パーセント、中国では40・7パーセント、台湾では36・7パーセント、オーストラリアでは20・0パーセントなどとなったということです。

 一昨年デング熱の感染が広がった日本は、16・6パーセントでした。

 8月に開かれるリオデジャネイロオリンピック、9月に開かれるパラリンピックに伴う人の移動は考慮しておらず、考慮すればリスクは高まる可能性があるといいます。

 西浦教授は、「今回の結果はオリンピックによる今後の人の移動の増加は考慮していないが、日本のリスクがほかの地域と比べて特段高いわけではない。必要以上に不安にならず、蚊の育つ水だまりを作らないなど適切な対策を実施してほしい」と話しています。

 

 2016年4月5日(火)