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■ミカン食べるほど糖尿病のリスクが減少 農研機構など確認

 

 ミカンをたくさん食べる人は生活習慣病の発症リスクが低くなることを確認したとする研究結果を、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)と浜松医科大などの研究チームが23日、発表しました。

 10年間に及ぶ1000人規模の追跡調査で、ミカンに含まれる成分の血中濃度が高い人ほど、糖尿病や非アルコール性肝機能異常症、脂質代謝異常症などになりにくいことがわかったといいます。

 研究チームは、温州ミカンの産地である浜松市三ケ日町地域で住民健診時に被験者を募り、30~70歳の男女1073人を対象に栄養疫学調査を実施。2003年から10年間の健康状態の変化と、ミカンに多く含まれる橙(だいだい)色の色素「βクリプトキサンチン」の血中濃度との関係を統計的に分析しました。

 その結果、毎日3、4個食べるレベルの血中濃度(3・5μM)の人は、毎日は食べないレベルの血中濃度(0・5μM)の人と比べて、糖尿病の発症リスクが57パーセント低くなりました。非アルコール性肝機能異常症の発症リスクは49パーセント、脂質代謝異常症の発症リスクも33パーセント低くなりました。

 また、βクリプトキサンチンをマウスに投与したところ、肝臓の炎症抑制や、脂肪細胞でのエネルギー消費促進などの働きがあることがわかったといいます。

 農研機構の杉浦実上席研究員は、「果物は糖分が多いため糖尿病によくないと思われがちだが、危険因子ではなく予防因子であることを明らかにできた」と話しています。

 

 2016年4月3日(日)