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■WHO、エボラ出血熱の緊急事態を解除 約1年8カ月ぶり

 

 世界保健機関(WHO)は29日、西アフリカで過去最悪の規模で感染が拡大したエボラ出血熱の流行は国際的な緊急事態ではなくなったと発表し、現時点でみられる孤立したケースも封じ込めることができるとの見解を示しました。

 WHOのマーガレット・チャン事務局長は記者団に、「西アフリカのエボラ出血熱流行は、もはや国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態ではなくなった」と述べ、2014年8月8日に宣言された緊急事態の約1年8カ月ぶりの解除を正式に発表しました。

 2013年12月に初めて感染が確認された直近のエボラ出血熱の流行では、主にギニア、リベリアシエラレオネで1万1300人以上が死亡。死者の数は、過去最多となりました。

 しかし、WHOによりますと、ギニアでは感染が次々と広がる事態は4カ月以上にわたって確認されていないほか、ほかの2つの国でも一定期間、新たな感染は確認されていません。

 チャン事務局長は、「国際的に拡散するリスクは低くなった。各国は当面、新たなウイルスの出現に対し迅速に対応できるようになっている」と述べ、「ギニア、リベリアシエラレオネの3カ国に対して、各国が行っている渡航や貿易などの制限を速やかに解除すべきだ」と指摘しました。

 その一方で、西アフリカの「生態系」にはまだウイルスが残っていると警告し、新たな発症への迅速な対応を含め、警戒が決定的に重要であることを強調しました。

 チャン事務局長は今後について、エボラワクチンの早期開発と、遠隔・農村地帯で簡単に使用できる検査キットなど、診断検査の改善へさらなる努力を呼び掛けました。また、西アフリカ諸国を含む、エボラ出血熱流行に最も弱い国への財政支援が必要とも指摘しています。

 

 2016年3月30日(水)