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反復性耳下腺炎

 

耳の下にある耳下腺がはれて、痛みが起こることを繰り返す疾患

 反復性耳下腺(じかせん)炎とは、唾液(だえき)腺の一つで、耳の下にある耳下腺がはれて、痛みが起こる疾患。

 おたふく風邪とも呼ばれる流行性耳下腺炎とは異なり、耳下腺が繰り返しはれます。

 普通、 片方の耳下腺だけがはれ、もう片方の耳下腺や顎下(がくか)腺、舌下(ぜっか)腺など、ほかの唾液腺がはれることはありません。発熱はなく、はれは2~3日でひいてきます。痛みはそれほど強くありません。

 まれに、両方の耳下腺がはれたり、顎(あご)の下にある顎下腺がはれることもあります。

 5~10歳の男子に多くみられ、数カ月から数年置きに耳下腺が繰り返しはれ、回数は一定していません。

 反復性耳下腺炎の原因は、現在のところはっきりとはわかっていません。耳下腺の先天性異常、耳下腺の中で作られた唾液の停滞、アレルギー反応、ウイルス感染が関与していると推定されています。

 まれに、自己免疫の異常によって発症する自己免疫疾患であるシェーグレン症候群などと関係していることもあります。

 耳下腺がはれる疾患としては流行性耳下腺炎が最も多いのですが、2番目に反復性耳下腺炎が多く、初めて発症して片方のみの耳下腺がはれた場合には、流行性耳下腺炎と区別ができないことが往々にしてあります。

 ほかの人に移ることはありませんので登校禁止にはなりませんが、初回は流行性耳下腺炎と見分けが付かないめ、学校は休んで様子をみることになります。初回以降に生じた時は血液検査をして、流行性耳下腺炎の抗体があることがわかれば、次から学校を休む必要はありません。

 何度も反復性耳下腺炎を繰り返す場合は、耳鼻咽喉(いんこう)科、ないし小児科、内科を受診するとよいでしょう。

反復性耳下腺炎の検査と診断と治療

 耳鼻咽喉科、小児科、内科の医師による診断では、問診や視診で、耳下のはれなど特有の症状がないか確認します。しかし、流行性耳下腺炎と症状が非常に似ているため、初診では判断できない場合も多く、血液検査が非常に有効になります。

 血液検査では、血沈、CRP(C反応性蛋白〔たんぱく〕)、アミラーゼ、LDH(乳酸脱水素酵素)などの値を調べることで、ほかの同様の症状が現れる疾患との区別ができます。

 耳鼻咽喉科、小児科、内科の医師による治療では、反復性耳下腺炎に特別有効な治療法がないため、痛みが強い場合は痛み止めを用います。発熱がある場合、はれに熱感がある場合には、細菌感染合併を考えて抗生剤(抗生物質)を投与することがあります。

 数年間にわたり何回も繰り返しますが、ほとんどが学童期で自然に治癒します。

 家庭での注意としては、唾液分泌を促す酸っぱい食品は痛みの原因になるので避け、硬い食品、塩辛い食品も避けます。入浴はかまいません。