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半月板損傷

 

膝関節の左右にある内側半月板、外側半月板が損傷、断裂した状態

 半月板(はんげつばん)損傷とは、膝(ひざ)関節の左右にある内側半月板、外側半月板がスポーツ外傷や、変性などにより損傷、断裂した状態。

 膝関節を構成する組織のどれかが損傷される膝内障(しつないしょう)の中で、最も多くみられる疾患です。

 三日月状の半月板は弾性に富んだ線維軟骨でできていて、大腿骨(だいたいこつ)と、下腿骨(かたいこつ)のうちの脛骨(けいこつ)との間の内側、外側にあり、関節の適合性をよくして安定性を与え、荷重ストレスを吸収、分散するクッションの役目もしています。

 この半月板は、膝にひねりが加わるスポーツ活動で損傷を来すことがあります。日常生活でも、こたつから立ち上がる時や、階段を降りる時に損傷を来すことがあります。半月板損傷の発生部位は外側半月板に多いのが特徴とされてきましたが、近年はスポーツ損傷の増加で、内側半月板のほうが頻度が高くなりました。

 内側半月板損傷は、サッカーやラグビー、テニスなどのスポーツで、膝のひねりに過度の屈曲、伸展が加わって、クッションの限界を超えてしまうために亀裂が入り、そのために分離した部分が骨の間にはまり込んだり、半月板が異常な動きをするために起こります。半月板単独で損傷が起こる場合と、前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)損傷に合併して起こる場合とがあります。

 外側半月板損傷のほうは、生まれ付き半月板が大きくて、正常では半月(C字)型をしている半月板が円板状になっている場合に、発症することが多いのが特徴です。明らかな外傷がなくても、膝の伸展障害を示します。

 半月板が損傷しても、小さな傷であれば無症状だったり、膝関節の痛みのみで特徴的な症状がないことも多いのですが、断裂が大きくなると、膝に激痛を感じて歩けなくなったり、関節がはれて関節内に出血が起こります。時には、半月板の断片が骨の間にはまり込んで、膝が伸びなくなることもあります。

 次いで、炎症を起こして関節に水がたまったり、屈伸に際してポキポキと異常音がしたりします。そのままにしておくと、半月板以外の軟骨などの構造物も傷めて、さらに深刻な状態になります。

半月板損傷の検査と診断と治療

 整形外科の医師による初期の治療では、ギプスなどによる固定と、その膝に体重をかけないことが有効です。ギプス固定などが数週間行われた後、関節運動の練習を開始します。

 ある程度進行した場合は、MRI検査で半月板の損傷状況を確認し、手術を行います。手術は麻酔下に、膝関節鏡という細い内視鏡を使って、傷んだ部分を切り取り、形を整える半月板部分切除術や、断裂部を縫い合わせる半月板縫合術が行われています。

 手術後の成績は良好で、スポーツをすることも可能です。