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肺嚢胞症

 

肺の中に空気や液体を含む空間が発生

 肺嚢胞(のうほう)症とは、肺の中に、空気や液体を含む空間である嚢胞ができる疾患。嚢胞の数は、1つから複数の場合まであります。

 先天性と後天性があり、多くは後天性です。

 先天性肺嚢胞症は、肺嚢胞が生まれ付きできている場合です。最も代表的なものは、ブラ(気腫〔きしゅ〕性嚢胞)やブレーブ(自然気胸)。ブラは、肺胞がほかの肺胞とくっついて膨張した状態で、ちょうど風船のように肺の表面に飛び出します。これが破裂し、たまっていた空気が胸腔(きょうくう)内に出て、肺を圧迫するとブレーブと呼ばれます。

 このブレーブは、左肺よりも右肺に多くみられ、しばしば気管支とつながっています。このような場合、嚢胞は細菌に感染しやすく、発熱、せき、膿(のう)性のたんが出て、肺膿瘍(のうよう)と似た症状が現れます。

 しかし、嚢胞壁が感染を中に閉じ込めるので、胸部X線写真で見ても、嚢胞の外に炎症反応はみられません。時に喀血(かっけつ)を伴うこともあり、肺結核と間違われることもあります。

 後天性肺嚢胞症でよく知られているのは、条虫エキノコックスによって起こる包虫嚢胞です。ピーナッツなどの異物で気管支がふさがれて起こることもあります。

肺嚢胞症の検査と診断と治療

 先天性肺嚢胞症の場合は、自覚できる症状はほとんどありません。胸部X線検査を行った時に、偶然発見されることがあります。

 後天性肺嚢胞症の症状は、胸痛や呼吸困難、せき、胸部圧迫感、チアノーゼなどです。

 治療は、嚢胞が小さければ、経過を見守るにとどまります。ブレーブ(自然気胸)で細菌に感染した場合は、抗生物質で治療を行います。また、嚢胞が大きく、全身への影響のみられる場合には、手術によって切除します。