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成長痛(反復性四肢痛)

 

外傷や病気がないのに、子供の足などが痛む状態

 成長痛とは、外傷や病気がないのに、子供の脚が痛む状態。医学分野の正式名称では、反復性四肢痛と呼ばれます。

 幼児から学童期にかけての子供で、日中は元気よく遊んでいるのに、夕方から夜間、深夜にかけて、膝(ひざ)などの痛みや、だるさを訴えて泣いたりしますが、この痛みは長く続かず、さすってやったり、抱っこしたりすると治る状態をいいます。

 脚にけがや炎症はなく、翌日には何事もなく普通に走り回っていて、日常生活には支障がないという特徴があります。月に1~3回の割合で起こり、1~2年くらい続くことが多いものです。

 脚の急激な成長の過程に多くみられるので、いわゆる成長痛と呼ばれていますが、子供にとって当たり前のことである成長そのものが直接の痛みの原因とは考えられません。成長痛という名称は、原因不明の子供の脚の痛みをいうのに便利な一般用語ではあっても、医学的には適当な名称ではありません。

 いわゆる成長痛は、成長期に活発に動き回るため、膝などに疲労がたまるのが原因と考えられています。つまり、日中に動き回った後の単なる脚の疲労感を、最も表現しやすい「痛み」という言葉を使って訴えているものと考えられます。夜に訴えることが多いのは、昼間と違って、就寝時や睡眠中には子供の心の抑制がとれ、痛みを訴えやすい時間帯になるためでしょう。

 また、家庭や学校を含めた生活環境の変化や、心理的ストレスによる心や睡眠の軽い障害が、痛みとして表現されたとも考えられます。例えば、次子の誕生、入園・入学などの集団生活の開始、過度の運動などが、それに当たるでしょう。

 ただし、この脚の痛みを訴える子供達は、全身の関節が緩い関節弛緩(しかん)であることが多く、そのために運動が負担になっている場合もあります。

 小児科、整形外科の医師は、レントゲン撮影などの医学的な検査をして病気による痛みではないことや、脚の形が悪くないことを確認した上で、子供が痛がっても、過度に心配しなくてよいことを両親に説明します。痛みの原因が病気ではないことを両親が理解し、ゆったりと子供に接するようになれば、子供も安心し、痛みで不安になるようなことはなくなります。

 薬は使わずに、痛む場所をさすったり、湿布を張ったり、あるいは抱っこすると、精神的に落ち着いて痛みは消えることが多いもの。どうしても痛みが続き、心理的要因が大きいと判断された場合は、心療内科などで心理カウンセリングを受けることも1つの方法です。

 子供が脚を痛がる病気には、過度の運動によって実際に骨に障害を起こしている骨端症や、まれに白血病などの悪性腫瘍(しゅよう)がありますが、これらの病気の場合は必ず跛行(はこう)、すなわち、びっこが見られます。跛行は痛みのない時でも見られ、しかも症状は持続あるいは悪化します。痛みを訴えた後で、何事もなかったかのように普通に走り回るようなことは、まずあり得ません。