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成長痛(骨端症)

 

過度のスポーツによって、成長途上の軟骨が損傷を受ける疾患

 成長痛とは、成長期の子供の成長軟骨に障害が起き、痛みを伴う疾患。特にスポーツによって起こりやすく、医学分野の正式名称では骨端(こったん)症と呼びます。

 骨の両端にある骨端は軟らかい軟骨で、骨端核、骨端線、骨幹端から構成されています。いわゆる成長軟骨とは骨端線のことで、骨端線が膨張することで、骨が大きくなり、結果的に身長が高くなるということになります。このように子供の骨が成長する時には、成長軟骨が引っ張られて、傷みやすくなっています。

 その時期にスポーツなどで過度の刺激が加わると、成長軟骨にストレスが掛かったり、血液供給が阻害されたりして損傷を受け、いわゆる成長痛が起こります。

 成長痛は、肘(ひじ)や膝(ひざ)だけでなく、あらゆる四肢の関節や脊椎(せきつい)、骨盤にみられます。代表的なものでは、膝にみられるオスグッド病、足のアキレス腱(けん)の付着部にみられる踵骨(しょうこつ)骨端症、肘にみられるバナー病、手首にみられるキーンベック病(月状骨軟化症)、股関節にみられるペルテス病などがあります。

 成長にかかわる部分だけに修復力も旺盛で、自然修復も期待できます。しかし、損傷の程度が強かったり、慢性的に損傷が繰り返されると、修復できなくなります。発見が遅れて治療が間に合わなかった場合、成長軟骨が障害されると成長が停止し、腕や下肢が短くなります。

 また、骨端核が破壊されると関節が変形し、関節遊離体(関節ねずみ)を生じて、曲げ伸ばしができなくなることもあります。こういったことに気付くのは発症してから2、3年先のことで、すでに病状は進行して手術が必要になっています。

 成長とともに治る場合も多いのですが、膝や腰などは重要な部分なので、できれば医師に相談し、症状によってはスポーツを中断して回復を待ったほうがよいこともあります。日常での歩行や、階段の上り下りでも痛ければ、専門医を受診しレントゲン写真などの検査が必要です。