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アフタ性口内炎

 

口腔粘膜に、円形あるいは楕円形の浅い潰瘍ができる疾患

 アフタ性口内炎とは、口腔(こうくう)粘膜に、円形あるいは楕円(だえん)形の浅い潰瘍(かいよう)ができる疾患。単純に、アフタとも呼ばれます。

 口腔粘膜にできる1センチまでの円形あるいは楕円形の潰瘍をアフタといい、この潰瘍は1個の場合もあれば、多数できる場合もあります。唇や頬(ほお)の内側の粘膜、舌、歯茎など、どこにでもできます。

 潰瘍の表面は白色や黄色がかった白色をしており、中央は少しくぼみ、クレーターのような形をしています。潰瘍の縁は周囲の粘膜よりも赤く、物が触れたりすると強く痛みます。

 通常は1週間から2週間程度で、自然に完治します。発熱や全身倦怠(けんたい)感などの全身症状は伴いません。

 このアフタが再発を繰り返す場合を、再発性アフタ性口内炎、ないし再発性アフタといい、7~10日ぐらいで跡を残さず自然に治りますが、また再発します。年に数回から月に1度程度の頻度で、再発することもあります。

 何もしなくても痛く、また強い接触痛があります。複数個所に口内炎が生じる重度のものでは、痛みのあまり摂食不能になることもあります。

 アフタそのものの原因は、まだ不明です。過労、精神的ストレス、胃腸障害、ビタミン不足、ウイルスの感染、女性では妊娠、月経異常といった内分泌異常などが誘因になります。

 ベーチェット病が、再発性アフタ性口内炎で始まることがあり、目や外陰部にも潰瘍のできている時は注意が必要です。ベーチェット病は、原因不明の膠原(こうげん)病類縁疾患で、目のぶどう膜炎に加えて、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚症状、外陰部潰瘍を主症状とし、血管、神経、消化器などの病変を副症状として、急性炎症性発作を繰り返すことを特徴とします。

 アフタ性口内炎による痛みが強い場合は、口腔内科、口腔外科、歯科口腔外科を受診するのがよいでしょう。何度も再発を繰り返す場合は、ベーチェット病などの全身的な疾患の部分症状ということも考えられますので、眼科、皮膚科、内科などを受診しておいたほうがよいでしょう。

アフタ性口内炎の検査と診断と治療

 歯科口腔外科、内科などの医師による診断では、原因となる誘因の検査を行い、口腔内の炎症部位、炎症状態の観察を行います。アフタが何度も再発を繰り返す場合は、ベーチェット病なども考えて、血液検査や免疫学的検査を行います。

 歯科口腔外科、内科などの医師による治療では、ステロイド剤(副腎〔ふくじん〕皮質ホルモン)の入ったケナログ軟こう、アムメタゾン軟こうや貼(は)り薬をアフタのできている部位に使います。

 貼り薬は軟こうと異なり、シールを貼るように潰瘍面を被覆保護するため、アフタが貼ることが可能な部位にあって個数が少ない場合はとても有効であり、食事時の痛みが劇的に減少します。

 アフタの個数が多い場合や、口の奥にできた場合には、ステロイド剤の入った噴霧剤、うがい剤なども使います。

 予防としては、過労、精神的ストレス、胃腸障害などの誘因となるものを避けるようにします。うがいをして、いつも口内を清潔に保つことも大切です。