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秋ばて

暑い盛りではなく、一日の気温の差が激しくなる初秋に陥る体調不良

 秋ばてとは、暑い盛りではなく、徐々に過ごしやすくなり、一日の気温の差が激しくなる初秋に陥る体調不良。症状は、夏ばてと似ています。

 一般的に夏ばては、体が暑さや湿気に対応しきれなくなって自律神経の働きが乱れ、だるい、疲れやすい、食欲減退、睡眠不足、胃腸障害など、さまざまな不調が現れることです。水分をこまめに摂取し、適度に体を冷やすといった対策が有効とされています。

 一方、秋ばては、夏に冷房に当たりすぎて体を冷やし、体温を調節する自律神経の働きが乱れ、一日の気温差が激しくなる初秋に体調不良が顕在化することです。秋に入っても体を冷やす夏型の生活を送っていると陥りやすくなり、肌寒くなっているのに薄着をしている、冷たい物を飲んだり食べたりしすぎるなどが原因となります。

 夏の間は平気でも、疲労が蓄積し初秋に体調不良を訴える人は、女性を中心に増えています。熱帯夜が続いて熟睡できず、長く疲れが抜けない夏ばてに悩まされた人が、その体調不良を秋まで引きずって深刻化することもあります。

 秋ばての症状としては、だるい、疲れがとれない、体力低下、食欲不振、風邪を引く、肩凝りなど。

 秋ばては女性に多いとされていますが、女性はふだんから体の冷えについて気を使っている人も多いのに対して、男性の関心は薄い傾向があります。冷えをつい見過ごしてしまい、男性が体調を崩すこともあります。

秋ばての対策と軽減策

 秋ばてへの最も重要な対策は、体を冷やさず、温めることです。9月でもクーラーを使うことが多い昨今、夏場より設定温度を1~2度高めたり、夜間は控えるなど使用時間を減らす必要があります。

 薄着にも、注意が必要。日中はまだ暑い日が続くため、薄着して出掛ける機会が多く、その後夕方に気温が急に下がり、寒い思いをすることもあります。面倒でも上着を持って出掛け、クーラーの効いた部屋ではきちんと羽織ることが必要です。望ましいのは、少し暑いと感じるぐらいの服装です。

 冷えやすい下半身は要注意で、靴下を履いたり長ズボンを身に着けたりして冷やさないようにしましょう。明け方は特に冷えるので、パジャマにも気を使いましょう。

 毎日の入浴も、夏の習慣のままシャワーで済ましたりせずに、体をしっかり温めるためには、38~40度ほどのぬるめのお湯を張った湯船につかったほうがよいでしょう。湯船につかると全身の血行がよくなり、副交感神経が優位になって寝付きもよくなり、ぐっすり眠ることで疲れもとれやすくなります。

 冷たい物をたくさん食べる夏型の食生活も、見直しましょう。冷えたビールやアイスコーヒーを飲みすぎたり、トマトやキュウリなど体温を下げる夏野菜ばかり食べたりするのは、控えたほうがいいでしょう。室内では温かいお茶を飲み、ショウガや温野菜を使ったスープなどもとるよう心掛けるのがお勧め。

 従来の夏ばて対策と同様に、汗で失われるビタミンも意識して補給しましょう。特にビタミンB群は糖質をエネルギーに変え、疲労回復を助ける働きがあります。豚肉やカツオ、マグロ、ニンニクに豊富に含まれるので、積極的に摂取しましょう。

 規則正しい生活を送って、新陳代謝をよくすることも、重要です。食事は3食きちんと食べ、特に朝食を毎日決まった時間にとれば、一日の生活のリズムを整えやすくなります。朝食では、エネルギーに変わりやすい蛋白(たんぱく)質を摂取することが大切で、例えばコーヒーの代わりに牛乳を飲んだり、ヨーグルトを加えたりすれば、手軽に摂取できます。

 腸の働きを助ける食物繊維も、意識して補給しましょう。料理する時間がない際には、食物繊維蛋白質が豊富なシリアル食品をカボチャスープなどに入れて食べるのもお勧め。ナメコやオクラ、納豆など、胃腸の粘膜を守るムチンが多く含まれている食品を食べるのもお勧め。

 涼しい時間帯にウオーキングなど軽い運動をするのも、よいでしょう。体力をつけて代謝を促進し、冷え対策につながります。

 夏の疲れがたまっていることを意識し、仕事や遊びの予定を詰め込みすぎないことにも、配慮しましょう。秋は人事異動や新学期の始まりなど、環境の変化もあって張り切ってしまいがちで、そのためにストレスを抱え、体調にも悪影響が出ることもあります。